先日の記事執筆時まではUnityにお熱だったちょむは、現在ではすっかりUnreal Engine 4(以下UE4)にお熱である。Unity機能制限解除化とほぼ同時のタイミングで無料化しホビープログラマでも自由に触れるようになったUE4は、圧倒的なグラフォックのクオリティが特色である。ゲーム制作よりもむしろ映像制作ツールとしてゲームエンジンに注目しているちょむ的には、UE4は非常に魅力的なのだ。
しかしネットで検索しても、Unityと比較してUE4には日本語のドキュメント(Tips、チュートリアル)が圧倒的に少ない!! 初期状態では素材が貧弱ながらもユーザーの多さを武器に多数のホビープログラマが(玉石混交ながら)大量のアセットを持ち寄りゲーム制作の下地を埋めていくUnity界隈と比較して、UE界隈では公式(Epic)が高クオリティのアセットを大量に提供し、チュートリアルも公式が多数用意しているという違いがある。もちろんUEでも英語圏でのユーザー数はそれなりに居て、Youtubeでは英語のチュートリアルはそれなりの数は見つかるのだが、日本での浸透率はまだ低いようで、日本語や日本人的発想で作られたチュートリアル等はまだまだ少ない。
なぜそれほど私が日本にこだわるか。個人的に、やっぱり3Dグラフィックを使えるとしたらまず一番先にやりたいこと、それはキュートなMMDモデルをエンジン内にインポートして踊らせたりprprしたいのである。MMDは日本独自の文化であり、当然UEにしろUnityにしろ公式がそのモデルやモーションののインポートをサポートしているはずがない。なのでそのあたりは草の根の技術でなんとかするしかない。
先日UEのバージョンが上がりUE4.8となった。UE4.7までは、Unity用のMMDモデル変換ツールであるMMD4Mechanim、…のオマケプログラムであるpmx2fbxを使用することでPMX→fbx変換し、そのfbxをインポートすることで、多少問題がありながらも一応MMDモデルを踊らせたりすることが可能であった。が、UE4.8ではそれが出来なくなってしまった。原因は不明である(なんとなく想像はつくが)。
私はここ最近この「pmx2fbxに頼らずどうやってMMDモデルとモーションをUE4.8上にインポートするか?」という命題に対し試行錯誤し続けていた。私は、フリーで使用でき(プラグインを使用して)PMX/VMD→FBX変換が可能な3DツールとしてBlenderに注目し、Blenderの研究を続けていた。
断っておきたいが、筆者ちょむは、大のBlenderアレルギーである。あの独自の操作系は全身から遺伝子レベルで拒否反応を起こす。しかし他に良いツールも思い当たらないのでしかたなく七転八倒しながらBlenderに挑んでいたのだが、……結論を書いてしまうと、これはベストな解法ではなかった。最終的に得られた、私の知る限りのベストなPMX/VMD→FBX変換の方法は、
Unityを立ち上げ、前述のMMD4Mechanimを使って変換し、プロジェクトフォルダ内に生成されたFBXファイルを掘り出してくる
ことである。
が、なんとなく形になってきたBlenderにおけるノウハウ、このまま埋めておくのはもったいないのでここに情報を放流することにした。私には役立てる事ができなかったが、きっといつか誰かの役にたつ事を願ってやまない。
(後編に続く)
※03:44:一部くどい表現の箇所を削除して少しマイルドにしました。