MakeMargin.lua
ver 1.0.0.1
ノート間に隙間を与える
Download: MakeMargin100.zip
コレは何?
VOCALOID3では、ノート間がぴったりくっついている状態だと、発音にノイズが入るなどの現象が起こる場合があります。このプラグインは、ノートの長さを調整することで、くっつきすぎているノートを離します。
またノート分割した後の状態など「子音+母音」の形で意図的にノートを連続させているケースも考慮しており、ノートの発音記号をチェックしながら隙間を調整します。
つかいかた
※JobPluginのインストールの方法は割愛します。
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ノートが2つ以上入ったパートを選択状態にし、このJobPluginを実行します。(ノートが1つしかない場合は直ちに終了します)
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ダイアログが出てくるので開けたい隙間の大きさを指定します。
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「開ける隙間の大きさ(1/n休符)」……開けたい隙間の大きさを指定します。1/64休符〜1/2休符まで対応。例えば「8」を指定すると、各ノート頭に1/8休符の隙間を与える事になります。指定した長さの隙間が開いていないノート間が調整の対象となります。すなわち、すでに充分な隙間が開いているノート間にはなにもしません。
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「母音/長音を考慮する」……デフォルトではオンです。オン状態では、母音あるいは長音の発音をもつノートの頭は隙間をあけません。チェックをはずす(オフ)と、母音あるいは長音の頭でも構わず隙間を開けます。
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OKを押すと、指定にしたがって隙間が与えられます。処理対象はパート全体です。
注意点など
- ひとつのノートに複数の発音記号が入っている場合は「母音/長音を考慮する」チェックが正しく機能しません。
- このスクリプトには V3JobPlugin API Wrapper を使用しています。作者の TomomiSaito 氏に感謝いたします。
- お問い合わせ先: Twitter: @chom (ちょむP) / あるいはメール
解説
先日公開したFixHomeと逆の働きをするプラグインである。先日のは前フリで、本当に欲しかったのはこっちのほうだったりする。
以下は私なりの想定だが、DAW上で作曲してMIDIファイルを介してボカロエディタにインポートしたのち、まず、スタッカート気味な細切れになったメロディはボカロでは聞き苦しい状態になるので、それを解消するためにFixHoleを使用し一定以下の長さの休符を一気に埋める。そして次にこのMakeMarginを使い、全てのノートの隙間を1/32分ほどずつ開けて発音を整える。あとはこれまた先日公開したSplitNoteNowを使用し、適宜ノート分割しながら自然な歌唱になるようにメロディラインを整える、という手順を考えている。ここまでの作業で俺流ではあるが調教のおおまかな形はほぼ出来上がる。あまり調教に時間がかけられない、がしかし最低限のクオリティは確保したい、という状況では活躍するかと思う。自動化出来るところはとことん自動化していくスタンスだ。
今後は、MIDIインポートの際に何故か出来るノートの微妙なズレを修正するプラグインとか、ノート分割と同時に前半ノートの音程を下げるプラグインとか、ビブラートをノートの動きに合わせて自動適用する、みたいなネタもあるけど制作するか否かは未定。